資産形成の話④ 〜私がオルカンを選んだ理由〜

—— あなたは、自分の中の「賢明」と「納得感」。 どちらの声を聞いて投資商品を選んでいますか。

投資を始めると、必ず迷う場面があります。 その代表例が 「S&P500か、オルカンか」 という選択です。

どちらも人気で、どちらも長期投資と相性が良い。 だからこそ、多くの人がこの二択で立ち止まります。

私自身も例外ではありませんでした。

■ S&P500とオルカンの“正確な商品名”を整理すると

まず、名前が似ているので分かりづらいですが、 それぞれはこういう商品です。

  • S&P500(米国株式インデックス)  正式名称:  「S&P500指数に連動する投資信託・ETF」  アメリカの代表的な500社にまとめて投資する商品です。
  • オルカン(全世界株式インデックス)  正式名称:  「全世界株式インデックス・ファンド」  アメリカ約60%を含む、世界中の株式に広く投資する商品です。

どちらも“インデックス投資”と呼ばれる王道の投資方法で、 初心者でも扱いやすい商品として知られています。

■ S&P500とオルカンの違いを整理すると

S&P500は アメリカ一本。 オルカンは アメリカ約60%+その他40%

よく言われるのは、

  • オルカンは分散できていない
  • アメリカが機能しなくなるリスクは極めて低い
  • リターンは完全にS&P500が上

という見解です。

世界経済の中心がアメリカである以上、 「アメリカが機能しなくなる」という状況は、 以前の記事でも触れたように 第三次世界大戦レベル の話になるでしょう。

そしてもし本当にアメリカ経済が機能しなくなる場合、 S&P500(アメリカ一本)が撃沈するのは間違いありません。

ではオルカンはどうか。

アメリカ60%が沈むとして、 残り40%が頑張れるかというと、 世界経済の中心が崩れた状況では、 その他40%も同じように沈む可能性が高いという見解もあります。

つまり、 「オルカンは世界に分散できているのか?」 という問いは、実はかなり深いテーマなのだと思います。

■ リターンだけ見れば、S&P500が“賢明”なのかもしれない

過去の実績だけで判断するなら、 S&P500のほうがリターンは高い。

アメリカ一本に賭けるほうが、 数字だけ見れば“賢明”なのかもしれません。

実際、投資家の中でも 「オルカンよりS&P500のほうが合理的」 という意見は多いです。

■ それでも私は、オルカンを選んでいる

理由はとてもシンプルです。

オルカンなら、自分の中で納得して続けられると思ったから。

私は投資を始めるとき、 「どの商品が一番賢明か」ではなく、 「どの商品なら自分が納得して続けられるか」 を基準にしました。

その結果、 私の中で静かに残ったのが オルカン でした。

■ 私の中の“納得感”の話

もしオルカンが大きく落ちる状況なら、 世界全体が落ちているはずです。

そのときは、 「もう仕方ない」と自然に受け入れられると思っています。

ただ、私がオルカンを選んだ理由は、 こうした理屈だけではありません。

S&P500のほうが合理的かもしれない。

リターンも上かもしれない。

アメリカ一本に賭けるほうが“賢明”という意見も多い。

それでも私は、 自分の中で静かにしっくりきたのがオルカンだった という、もっと【感覚的な理由】で選んでいます。

「世界全体に分散されている」という考え方が、 自分の価値観に自然と馴染んだ。

もし大きく下がっても、 「自分はこれを選んだ理由がある」と 静かに納得できると思えた。

私はその “理屈では説明しきれない納得感” を 大事にしたかったのだと思います。

■ 投資は「賢明さ」だけでは続かない

投資は長期戦です。

  • 10年
  • 20年
  • 30年

その間には必ず暴落が来る。

そのとき支えになるのは、 自分の中の小さな納得感 だと思っています。

「私はこれを選んだ理由がある」 「自分で納得して選んだ商品だ」

そう思えることが、 長く続けるための支えになる。

■ 最後に

—— あなたは、自分の中の「賢明」と「納得感」。 どちらの声を聞きますか。

投資は、完璧な正解を選ぶゲームではありません。 自分が納得して続けられる選択をすることが、 長期では一番の“賢明さ”につながると私は思っています。

私はオルカンを選びました。 それは、賢明さよりも納得感を優先した選択でした。

あなたが選ぶ商品にも、 静かな納得感が宿りますように。

9/13資産形成の話⑤ 〜ネット証券のすすめ〜

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